雲手拳における大転の動き

 

昨日は久しぶりに茨城支部の鈴木師範代が顔を見せてくれました。

彼は中国拳法を主体とした雪華武学館を運営しており、八卦掌を中心とした活動もしております。

円空流の棒術の他に柔道も研鑽しており、審判員としても活躍をしているので、茨城大会等で見ている方もいるのではないでしょうか。

 

話を戻します、私が指導している雲手拳はあくまで今から40数年前に教わった太極拳を主体とした中国拳法でありまして、当時としてはあまり知られていませんでした。

やっと楊名時先生が指導していたくらいではないでしょうか。

たしかに王樹金先生などを中心とした方々の太極拳や中国拳法などが、ありましたがそれほど中国拳法自体がメジャーではなかったように思います。

洋酒メーカーのコマーシャルで知られたとも言われている太極拳、その後ブルース・リーやジャッキー・チェン、当時の子供達に人気のあった幽幻道士など少しずつメジャー化してきました。

残念なこともありました、気功が間違えてTVで伝えられてしまったことでしょうか、特異能力として気功は紹介されまるで見世物のごとく扱われ、最後には偽物扱いにされてしまったことです。

メディアに利用され、間違えられたまま捨て去られてしまったようにもお思います。

 

さて大転ですが、ただ左右の腕を大きく振り回しながら歩くという簡単な動作なのですが、誰でも出来ものです。

左右の腕を交互に内側に肘を伸ばしたまま振り回して歩くだけですが、遠心力で生まれる捻じりに逆らわないように腰と体を上手く使うことが身につきます。

この腕回しは内回しと外回しとあり、それぞれ2~3分間くらい勢いよく回し、足を止めることなくただひたすら歩く、足を止める場合はコツがあり、腰と肩の入れ替え、上半身の動きを大事にして行えば、受けと攻めが身につきますが、やはり足が居着くというのはあまりお薦めはできませんね。

行うには手首を起こして、大きく振り回すことです、それが身につけば小さな円で素早く小転が出来るようになりますので、時間を掛けて行いましょう。

 

昨日は手返しによる崩しと投げ技、四指取りからの持ち替えしなどを行いました。

雲手拳も行いましたね、チーサオに似ていますがあくまで聴勁を鍛えるのが目的ですので趣旨が違いますし、形も違いますのでご了承下さい。

動画のコーナーで紹介していますので興味の有る方は見てくださいね。