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原点回帰
平成になってから公園で円空流柔術と太極拳の稽古を開始して、会員が集まったために新座市民総合体育館へと稽古場所を変えてきましたが、あれから約三十余年をすぎました。
早いもので若かったあの頃とは少し指導が変わってきましたが残す時間も少なくなってきましたので、動けるうちにと残るものを全て教えている次第です。
今まで教えていなかった雲手拳もそうですが、この年になって散手対打を行い、そして推手へともう少し動けそうですがしっかりと指導できるのは今の内でしょうか。
腰切棒術の応用の掛かり稽古、剣術の打ち込み稽古、投縄など糊居附けからの乗せ、括り落とし、括り付け、捲きなどを打ち込みの中で仕掛けていくタイミングの取り方等、膝の動きが重要なのですが、手術した膝が前とは違いますね。
膝落のタイミングが遅く感じて、時々ゥンッ?違うぞ!ってなる時が有るんですね。
居捕り等の座技は既に会員へ教えてありますので失傳の心配は有りませんがまだ教え切れていない分が多くて、何方かと云うとそっちの方が心配ですね。【(´;ω;`)】
(太極散手対打=左肘に対して右推)
雲手拳についてと云うか、古参会員は手合いとして私が指導していた外・内葛、差し手や送り手等の手捌きを身に着けるため、に詠春拳などで稽古の時に使用されている籐輪(ラタンリング)を指導しています。
近いうちに動画を作成中でして公開すると云っても動画コーナーからしか閲覧は出来ませんが、一般公開はしませんので其処はご了承ください。
現在、編集をしておりますが、撮り直しをしたりしている為に公開は先になりそうです。🙇
内容につきましては未だここでは述べられませんが、皆さんの稽古に役立てるのではと思っています。
手の動きは剣術や棒術での「野勢(のせ)」「糊居(そくい)」「捌き」「流し」の運用に不可欠なものです。
何でも利用できる物は身に着ける、色々な動きは決して無駄にはなりませんし自分の中で熟成されれば新しい自分を作る事になるのです。
昔の人は「自分の流派のみで生き延びてきた」実はこれらは間違いで他流との戦いの中で生き延びて身に着けてきた動きが形になっているのです。
つまり、何代にも渡って先代が戦いの中で身に着けて来たものが今の武術であり、戦場での戦いが無くなってしまった今では無用な物となり進化が止まってしまっていると云えるかもしれません。
今はネット社会で様々な武道を簡単に垣間見る事が出来、紹介されている動画がその流派の一部だとしても勘が良い人であればその動きを再現できるだろうし意味を理解できる人も居るでしょう。
昔戦場、今はネットで情報、そして格闘技は大きく変わり、戦後力道山のプロレスから始まりジャイアント馬鹿やアントニオ猪木らによってさらに広がりを見せていまは様々な格闘技団体が増えそしてその格闘技団体に於いてもルールがそれぞれ設けられています。
その格闘技も今はフィンガーグローブだけでの殴り合いに変わり、ルールもかなり変わり噛み付きを除いて金的蹴りなど何でもありのルールになってきているのですが如何な物でしょう?危険性は取り払われているのでしょうか。
強さを求めての変貌なのかも知れませんが、素手での殴り合いは古代パンクラチオンから始まったと云われており、今の格闘技界はボクシングやキックボクシング(ムエタイ)、K1、シュートなどを経て、また古代パンクラチオンに戻ろうとしているようです。
強さをも求めての原点回帰かも知れませんが「ルールが有るから大丈夫です」なんて言えるのでしょうか?最近はイスやテーブルなども使っても良いなどの格闘技も有るようです。
良いか悪いかについては意見を述べる立場でもないし、そのような格闘技を批判するつもりも有りませんのでご理科頂きたいと思っています。
私達も防具を付けて安全性を考慮しての稽古をしており、上級者になれば素面素小手での打ち合いになりますが剣の怖さや棒の怖さをしている為に「止める」と云う事が出来るものにしか行わせてはいません。
今の時代「安全性への配慮は不可欠」であり、指導方法もそれなりに変わって来ているのですが強さを求め過ぎた場合には試合が「死合」になってしまうのではないでしょうか。
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