概 要
円空流柔術は、妙見信仰より派生した山岳修験者によって伝承されていた棒の手を、先々代が失伝を免れるために大正初期に新たに編纂した流儀です。
この時に、初代が二本松剣士より伝えられ修行していた剣術及び柔が新たに加えられました。
そして、第2代が第二次世界大戦後敗戦に伴い中国大陸より帰国した後、『警察官逮捕術】を加えました。
根本の館跡
円空流の名前の由来は『円は空也 空は無也』から命名されたということです。
武 歴
關山操次郎博伸は円空流を修行するとともに、笠 悟老師より中国拳法である簡化太極拳、楊家太極拳を学び、日本少林寺拳法、古武道を岩井琥珀師(古武術錬成武備舎総帥)の門下となり戸田流兵法(指南免許拝)、気楽流柔術(初目録)を修行しました。
また、松田敏美系大東流合気柔術(前田武師範系)を高瀬道夫師範(錬心館館長・栃木県足利市)に2日間の指導を受けました。
平成2年より埼玉県新座市に移植し教傅を開始し、現在に至っています。
雑誌に掲載
武道雑誌『秘伝』2013年5月号(BABジャパン社発行マガジン)に、円空流骨指術併傅早縄絡み術が1日速習というタイトルで、体験入門記事が掲載されました。
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妙見山信仰とは
妙見山は各地に存在している山の名ですが、山名の『妙見』は、北辰(北極星)に通じ、北辰妙見信仰との関連があると云われています。
山域内には妙見神社、妙見郡、星神社などが建立されて信仰を集めているところが多々あり、そのために古くからの名が現在のものに移り変わった例も多いとのことです。
茨城県では、常陸太田市小妻地区、久慈郡大子町西部に鎮座しています。
常陸太田市には奥久慈郡二の宮としての薩都(さと)神社、天之志良波神社などが鎮座しており、また、近隣の日立市入四間町には『神仏を祀る唯一の社』として
御岩神社があり、
かつては常陸の国の修験道場として他の神社、寺院にみられない独自の信仰を伝えています。
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