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水曜日の稽古で実際に指導
19日の稽古で、久しぶりに稽古に参加した幹部が一人、なかなか仕事との調整が難しいようです。
しかし、そんな事は言っていられないので、本来水曜日は剣術と長棒を主体として行うのですが、腰切り棒術基礎を主体に行いました。
当然ですが、基本の打ちからしっかりと汗を流してもらい、一二三の打ちへと進み基本の確認を行いました。
彼にとっては本当に久しぶりの基本ですから、体が上手く動けなかったようですがそこはそれ、昔取った杵柄で後半はしっかりと追いつきまして良い汗をかいてくれました。
一般の稽古との違いもあるため、目線の位置や体の動き、誘い、仕掛け等は見学者もいましたので、多分わかってくれたことでしょう。
見学者の方も今後参加してくれればありがたいと思っていますが・・・・・・?
今回の見学者は、大学生時代に他武道を経験されたという事でしたが、多くの方同様、社会人になってからの武道やスポーツの再開はなかなか難しい。
時間が上手く取れない、休日の変化など私などもそうですがなかなか日曜日が休めないなどあります。
しかし、私の場合は道場に合わせて、休日申請を行い、なるべく会社にも会員にも迷惑をかけないように調整をして稽古日を決めています。
365日稼働環境の中で、使役している以上は日曜日・水曜日全部休みとは行きませんからやはり気は使いますね。
あと、当然ですが皆さんにとっては家族との調整も忘れてはいけませんよ。((笑))
これは大問題で、多くの生徒がこれで止めていくんですから、家庭は大事に趣味を少し残しておく位の気持ちで気長に長く続けていくと、奥方も理解してくれるようになります。(多分)
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話を戻して、実は先日の稽古で、膝の落としでの入の稽古(今回は蹴り)も指導しましたが、これは蹴るのではなく、重心の移動で速やかに前に入るのです。
つまり、無拍子の入なのですが、膝落を意識して行うから意識しなくても出来るように体を反応させる、ここまで身に着けなければならないのですが・・・・・時間はかかります。
そして車輪の足の説明、日本は昔から草履または素足文化(現代は靴文化)でしたので違いが、それに安全のために畳の上での稽古が多いですよね。
しかし、中国や西洋などは靴文化ですので、動きというより足の裏の使い方、そして膝の使い方が全く違うのです。
草履を履いて踵から入ることなんて出来ませんよね、まして半足わらじと云われるものまであった訳ですから。
実際に履いてみると分かるのですが、草履は踵から離れてしまうので摺り足や全体を軽く浮き上がらせて歩く浮き足での移動が今でも日本人のDNAに記録されているんです。
ただ、旅に使うわらじには踵があり、踵を使う早歩きが出来るようになていますが、実際には山や川を歩く際に踵が離れないようにしっかりと足の甲や足首に縄を巻きつける構造になっています。
素足の歩き方とて同様です、足の裏全体で石などがあっても痛くないように歩く、踏みしめる歩きです。
ところが、中国武術はいち早くから靴を履いているので、踵から入る動きが出来ているんです。
そして、中国人の方は西洋人の方のように日本人に比べて足が長い、それは平地が多いからなんだと思いますが、(日本は山国で四方が海に囲まれています)環境によって体格が違っているんです。
何をいいたいかと言えば、踵から入る車輪の足は靴文化から生まれた合理的な動きであり、膝・腰・軸を鍛える方法でもあるということなんです。
足の使い方、歩き方一つで放鬆(ホウショウ(日本読))・鬆腰(ショウヨウ(日本読))・功夫の出来がわかると云われるほどです。
放鬆・鬆腰が出来ていれば、足元が不安定だとか風が強かろうが、軸をぶらさずに套路が出来ると言うことなんです。
古武道で言えば、鐘木立ちからの歩みを連想していただければと思います。
鐘木立ちは足を開き膝を落とし大地と一体になる形ですが、下半身を安定させて上半身はゆったりとさせると口で言えば簡単ですが、当然踵は紙一枚浮いている姿勢なんですが、浮いていなくても膝落ができれば素速く反応は出来るのです。
中国拳法の馬歩立ちと考えは似ているかも知れませんね。
ウ~~ム、奥が深いなー!
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