棒術による『崩す』、と剣術による『崩し』は同じ原理

 

今回は、口伝の一つを紹介します。

他流の皆さんから見たら「そんなのあたりまえだよ」『何をいまさら』って言われそうですがそこはご了解いただきたいですね。

 

まず、剣術における真向打ちや袈裟斬りを考えますと、これは崩しそのもです。

剣術で行われる鍔競り合いからの下がり袈裟(足を後方へ引くと同時に腰の回転と膝の落としをを利用して斬る)や、押し袈裟(後ろ足または前足のみを展開させて斬る)など他にもあるのですがこれ以上はご勘弁を(( ´∀` ))

 

写真を見てもらえば、アッなるほど、とご理解いただけるのではないでしょうか。

写真では剣対剣ですが、相手が無頭取のように柄を、もしくは我が剣を持っていない場合で手首を両手で握られてしまった場合を想定してみると、袈裟斬りや真向打ちで相手が崩れてしまうのです。

 

 

(無刀取りに対しての崩し)

 

今度は棒術の場合ですが、腰切棒術の技で綾手返しなるものがありますが、その変形です。

 

(綾手返しによる崩し)

 

これは、相手に棒を両手でつかまれてしまった、奪おうとされてしまった状態です。

 

(両手持ち引き崩し)

 

これも、崩しは剣術と全く同じ原理です。

円空流は棒術が主体ですので、当然ながら棒術の動きは剣術にも柔にも同じ理合で行います。

ほかにも同じような崩しは沢山ありますが、それだけでは棒の運用も剣の運用も出来ません。

 

やはり、腰の周りの使い方や膝の使い方が大事で、これらを何とかしないとうまく使用することが出来ませんね。

 

剣の場合に書いた鍔競り合いですが、剣道の鍔競りとは違いますよ。

これは間違えないでください、剣術の場合は触れたら死ぬんです。

ですから、お互いが剣で首や頭を切ろうとする必死さがあり、重さがあるんです。

つまり、斬りたい、斬られたくないの攻防ですから、体の動きが全く違う訳で、この中での口伝の動きなんです。

 

(鍔競り合いからの斬り崩し)

 

いや~、今回は一寸真面目(真剣)でした、ボー(棒)としていたら覚えられません、頭を軟らかく(柔)して行いましょう。

コテッ(小手)としたおやじギャグで申し訳ありません。

 

皆さんも同じようにしてやって頂ければ、『何だ誰でも出来るじゃないか』と思うはずですよ、口伝なんてこんなもんです。

実際には肘の落としや方向性、腰の周り、膝の落としなどが有るわけですが、瞬間的に行うもので流しながら行うものではありません。

 

また機会がありましたら、口伝というかコツといいますか、そのへんの情報を紹介させていただきます。